角界の鉄人! 玉鷲 派閥を作らない人

 モンゴル人力士のコミュニティーに必要以上に入り込まない力士としても知られている。土俵に情が入る余地を断つためである。モンゴル人力士といえば朝青龍や白鵬が派閥を作ってきた歴史がある。それを象徴したのが日馬富士の暴行事件である。玉鷲は「宿舎で見たいドラマがあるから行けない」と白鵬からの宴席への出席の誘いを断り、事件現場へ同席する事態を免れた。結果論だが、懸命な判断だったと言える。

 さてモンゴル人力士のコミュニティーに関しては1月場所限りで引退した照ノ富士は部屋の力士との結びつきは強いものの、白鵬の後を継いでコミュニティーを仕切っているようには見えない。豊昇龍や霧島も同様である。理由の一つにモンゴル出身力士の減少が挙げられる。2010年に増加し続ける外国出身力士を制限するため、一部屋一人の「外国人枠」を「外国出身力士枠」に切り替えた。よって仮に日本に帰化したとしても日本人とは認められず、外国出身力士が入門するハードルが高くなった。

続く