2025年1月場所を振り返って 優勝争い 9日目 金峰山ー尊富士戦 平戸海ー豊昇龍戦
9日目。まずは全勝の金峰山は1敗の尊富士との対戦となった。相撲は金峰山が押し込むも金峰山が引いたところで尊富士がまずは右を差した。その後金峰山に寄り詰められたが右から掬って残すと左をねじ込んだ。そして二本差し、万全の体勢を作ったかに見えた。しかし金峰山は腹をくくり、尊富士が寄って前に出たところを逆転の左からの小手投げで仕留めた。負けた尊富士は攻めの手順は踏んでおり、内容は悪くなかった。もう少し体を寄せていれば勝てていたかもしれない。一方勝った金峰山は内容では負けていた。しかし二本差されたところで気持ちを切り替え、小手投げに賭けたことが結果として白星に結び付いた。突き押しが得意だが手足が長い上に体が柔らかいので不利な体勢になってもある程度は対応できる。自分の相撲は取れなかったが全勝を守った。
2敗の豊昇龍は平戸海戦だった。相撲は豊昇龍がもろ手でぶつかるも平戸海の左からの突き落としにあっさりと手を付いてしまった。平戸海が、というよりも豊昇龍の上体に明らかに力が入っており、それが原因で対応できなかった。これで3敗となり、金峰山とは星3つ差に開いたということで綱取りは更に厳しくなった。
9日目終了時点で全勝は金峰山、1敗は千代翔馬、2敗は王鵬と尊富士の2人となった。また大栄翔も敗れたため、2敗までに役力士が一人もいないという事態となった。
続く
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