高安はなぜ優勝できなかったのか? その4
ここまで分析してきたが結果は変えられないので気持ちを切り替えて5月場所に臨みたい。結局3月場所は10勝で終わったが、三役で二桁勝利を挙げたので大関復帰への起点は作れた。これで5月場所も二桁勝利を挙げれば大関復帰へのムードが更に高まるのは間違いない。また基本的に優勝争いに絡むことは少ない一方、15日間トータルで見てコンスタントに白星を挙げるタイプの力士である。良く言えば安定感がある。そして2月には待望の長女が誕生しており、それを励みに更なる上昇を期待したい。
同部屋で現荒磯親方の元横綱稀勢の里の現役時代は力はあるもののなかなか優勝ができなかった。また出身も同じ茨城県であり、稀勢の里同様、人間味があるのが高安のいいところである。3月場所の結果は気にせず、伸び伸びと自分の相撲を取って欲しい。それでも5月場所は大関復帰に向けては非常に大切な場所となる。先程二桁勝利と言ったができれば11番、12番勝ちたいところだ。
さて5月場所だが8日目時点で6勝2敗という成績である。まだ大関とは対戦しておらず、平幕力士に2敗している。それでも今のところは廻しにこだわらない押し相撲で白星を挙げており、体の動きは3月場所以上に良さそうである。9日目は全勝の照ノ富士戦だが勝てば優勝の可能性も出てくるので注目である。また今の調子なら大関戦は2つは勝てそうだ。気力も充実しており、二桁以上の星を期待したい。
終わり
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