奄美を背負って立つ男! 明生 部屋の紹介

 明生が所属する立浪部屋は1915年に創設されて以来継承され続けている伝統のある部屋である。ただ元小結旭豊の現在の立浪親方は継承後に先代立浪親方と対立し、裁判沙汰となった。結局裁判では今の立浪親方が勝訴している。このような経緯もあり、立浪部屋は今の師匠になってから様変わりした印象がある。

 部屋には関取は明生の他に大関豊昇龍がおり、現在は2人である。また2024年11月場所現在力士数は17人であり、中規模の部屋である。先代師匠の頃は大翔鳳、智ノ花、大翔山など学生相撲出身者が多かった。しかし今は学生相撲出身者は少なく、叩き上げの力士が多い。

 関取予備軍の幕下には現在8人おり、天空海は元幕内力士である。そして木竜皇は今年9月場所が新十両だった。今場所は東幕下2枚目で5勝2敗であり、来場所の再十両はほぼ確実である。また元幕内時津海の長男であり、同じく幕下の春雷は木竜皇の弟である。本来は父が師匠を務めていた時津風部屋に入門予定だった。しかし父は自身が起こした不祥事が原因で相撲協会を退職した。結局2人は時津風部屋に入門することを再考することとなり、入門先を立浪部屋に変更している。

 他にも上戸と北大地は十両まであと一歩といったところである。そして大花竜は近畿大学出身で三段目付出であり、期待のホープである。他の幕下力士を含めて実力が拮抗しており、いい稽古ができていそうである。よって関取数が一気に増え、一大勢力となる可能性を秘めている。部屋としても今後が非常に楽しみである。

続く