2024年5月場所を振り返って 場所前に関して
2024年5月場所は入幕3場所目で新小結の大の里が12勝3敗で初優勝を果たした。また初土俵から所要7場所の史上最速優勝であり、67年ぶりの新三役優勝となった。初土俵から7場所での優勝は、従来の最速優勝だった先場所の尊富士の同10場所を上回った。幕下付出しデビューとしても、同じ石川県出身の元横綱輪島の同10場所を大幅に更新した。それでは場所を振り返っていきたい。
場所前から波乱のムードが漂っていた。まずは3年ぶりに三役に復帰した朝乃山が休場した。春巡業中の4月25日に右膝を痛めたのが原因である。また膝を痛めたのは初めてであり、ショックは大きかったものと思われる。そして大関復帰に向けても痛い休場となった。残念ではあるが、怪我を治すことの方が大事である。巻き返しを期待したい。
一方照ノ富士と貴景勝は休場の可能性もあったがどちらも出場してきた。特に照ノ富士は場所前に脇腹を痛め、出場可否のタイムリミットとなる木曜日に出場を決断した。
続く
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