貴景勝は横綱になれるのか? 来歴その2

 番付に名前が載ってからは序ノ口、序二段と連続優勝し、三段目でも5勝2敗と勝ち越し、2015年5月場所に幕下に昇進した。幕下昇進後も勝ち越しを続けたが西7枚目まで上がった同年11月場所で初めての負け越しを経験した。しかし2016年3月場所は東幕下9枚目という地位で7戦全勝で優勝を果たし、場所後の番付編成会議で5月場所での新十両昇進が決定した。

 十両昇進後は7月場所は負け越したものの11月場所は12勝3敗で自身初の十両優勝を決め、2017年1月場所での新入幕を確実にした。そして新入幕と同時にそれまで本名のままだった「佐藤」という四股名を「貴景勝」へ改名した。

 新入幕の場所は7勝8敗で負け越したが、どうやら場所前の冬巡業で足首をひねっていたようである。翌3月場所は11勝4敗で敢闘賞を受賞した。そして同年7月場所は負け越し、上位の壁に跳ね返されたものの同年11月場所は金星を2個獲得。11勝4敗で殊勲賞を受賞し、2018年1月場所での三役昇進を確定的なものとした。

 新三役の場所は5勝10敗と負け越し、上位陣には通用しなかった。翌3月場所は途中休場し、番付を下げた。しかし5月場所から2場所連続2桁勝利を挙げ、9月場所は小結に復帰。そして9勝6敗の成績で三役で初めて勝ち越した。また貴ノ岩が被害者となった暴行問題に対して師匠の貴乃花親方が協力を拒否し、それが原因で理事を解任されるなど、師匠と部屋の騒動に巻き込まれた。結局2018年10月1日に師匠の貴乃花親方の退職に伴い貴乃花部屋が消滅し、千賀ノ浦部屋に移籍した。

続く