大の里の今後を占う 来歴 その4

 11月場所は東十両5枚目となったが13日目に10勝目を挙げ、この時点で新入幕の可能性が高まった。優勝決定戦では琴勝峰に敗れたものの、相手を圧倒する内容が多く、改めて潜在能力の高さを見せつけた。

 2024年1月場所は新入幕となったが白星を並べたこともあり、12日目は横綱照ノ富士と対戦した。新入幕で横綱と対戦したのは史上10人目であり、協会の大の里に対する期待の高さが反映された。相撲は上手投げで敗れたがいい経験になったはずである。この場所は11勝4敗の好成績で敢闘賞を受賞した。

 そして2024年3月場所は番付を10枚上げ、西前頭5枚目となった。個人的には試金石になると思っていた。しかしフタを開けてみれば二の矢の押しで相手を一気に後退させる相撲は先場所全く同じだった。また優勝争いに絡んだが、1敗で10日目に全勝だった尊富士に敗れ、星二つ差に開いたのが痛かった。それでも11勝4敗の好成績であり、千秋楽まで優勝争いを演じたことが評価され、敢闘賞と技能賞を同時に受賞した。5月場所は西小結となり、新三役会見を開いたが抱負を語る前に20歳未満の部屋の力士と飲酒した騒動を謝罪した。

続く