2020年11月場所個別評価 白鵬

2024年5月22日

 今場所も全休した。2場所連続全休及び3場所連続休場は自身初である。また場所後の横綱審議委員会で鶴竜とともに「注意」が決議された。「引退勧告」の一歩手前でもあり、強制力はないものの、協会幹部からも不満の声が出ており、1月場所次第ではさらに踏み込んだ決議をする可能性もある。

 8月に膝の手術をしたが、9月場所後に行われた合同稽古に参加し、正代と御嶽海を圧倒した。それでも場所前の稽古で調子が上がらなかったので休場したということだと思う。

 今年の白鵬は5場所中4場所で休場しており、5月場所が新型コロナ感染拡大のため中止になったことを考えると横綱としての役割を果たしたとは言えない。3月場所優勝しただけのことである。休場してたまに出場して結果を残してというのは延命と取られても仕方がない。横審の決議は妥当である。

 1月場所に関してはおそらく出場してくると思われる。ただ仮に1月場所で結果を残したとして、それが続くかどうか?。年齢も35歳であり、無理が効かなくなっておかしくない年齢である。また最近の白鵬は相手の当たりをまともに受けるとズルズル後退してしまうこともある。相撲内容を見た限りでは延命がどこまで続くかといったところである。それを横審がどう判断するか?。おそらく本人が身を引くことはないと思う。協会幹部を巻き込んで揉める可能性も十分ある。私の意見としては今すぐ引退してほしいとは思わないが、横綱としての仕事はしていないので横綱がいる意味がないとは思う。横審は決議を下したので、あとは協会幹部の判断といったところか。いずれにしても年齢的に期待できる部分は少ない。体調よりも今後の動向のほうが気になってしまう・・・。