勝負はここから! 熱海富士 部屋の紹介その1

 さてそれでは部屋の紹介をしたい。現在の伊勢ヶ浜部屋は元関脇・陸奥嵐が創設した安治川部屋を元横綱・旭富士が1993年4月に継承したところから始まった。継承後は先代からの弟子である陸奥北海が十両に昇進した。その後は直弟子の安美錦が関取に昇進し、その兄の安壮富士、安馬、後の日馬富士が続いて関取となった。

 その後1929年に創設された伊勢ヶ浜部屋が2007年2月1日で閉鎖となり、その名前が消滅していた。そして元旭富士の安治川親方が同年11月30日に伊勢ヶ浜に名跡を変更したため、同時に安治川部屋から伊勢ヶ浜部屋へと改称された。

 2008年1月場所終了後に師匠は幕下以下の力士について四股名の「安」を全員外し改名すると発表し、同年3月場所より幕下以下の力士は一人を除いて全員が改名した。また同年11月場所後に安馬が大関に昇進すると日馬富士と改名した。その後安壮富士が引退し、安美錦も2019年7月場所で現役を引退したため四股名に「安」の付く力士はいなくなった。現在は接尾語に「富士」の付く力士が多い。

 2012年9月場所に日馬富士が第70代横綱に昇進し、部屋から初めての横綱が誕生した。また2013年3月に間垣部屋、2015年に朝日山部屋を吸収し、このうち間垣部屋から移籍してきた照ノ富士が2021年7月場所後に第73代横綱に昇進した。

続く