目指すは大関! 豪ノ山 師匠の元豪栄道について 大関昇進後
ということもあり大関昇進後、豪栄道は苦しんだ。カド番抜きに豪栄道は語れない。カド番とは大関が本場所で二場所連続で負け越した場合、関脇の地位に降格する決まりになっており、一場所目に負け越した後の二場所目が「カド番」と言われる。ただし、関脇に陥落した場所で10勝以上を挙げれば特例として大関に復帰できる。豪栄道はカド番が9回あり、歴代3位の記録である。また千秋楽のカド番脱出も二度あり、ハラハラしながら観ていた記憶がある。
2016年9月場所は全勝優勝を果たしたが、7月場所は7勝8敗で負け越しており、カド番からの優勝というのも豪栄道らしいと言える。それにしてもこの場所は神懸かっていた。7日目は上位陣を相次いで倒していた隠岐の海との全勝対決を制した。その後は11日目に稀勢の里を破ると12日目からは鶴竜、日馬富士のモンゴル出身の二横綱を倒した。そして14日目は玉鷲に勝ち、悲願の初優勝を決めた。この場所は白鵬は休場していたものの、三横綱がモンゴル出身であり、モンゴル出身力士が幅を利かせていた。その中での日本出身力士の全勝優勝ということで非常に盛り上がったことはよく覚えている。翌場所は綱取りの場所だったが9勝6敗に終わり、綱取りは失敗に終わった。
私的には横綱よりも二回目の優勝を期待していた。しかしモンゴル勢の壁に阻まれ、優勝とはいかなかった。それが少し残念である。
続く
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