頑張れ芝! その3

2020年11月22日

 さてそれでは芝が所属する木瀬部屋を紹介したい。木瀬部屋は元幕内・肥後ノ海が2003年12月に三保ヶ関部屋から分家独立して創設された。しかし2010年5月、暴力団幹部らが一般では入手できない維持員席で観戦していた問題で、整理券の確保に関与したとして木瀬親方を処分するとともに部屋が閉鎖され、北の湖部屋に移籍した。その後2012年3月場所中に行われた理事会において閉鎖処分の解除が決定し、木瀬親方と力士26人が再び移籍して同年4月1日付で木瀬部屋が再開され、現在に至っている。

 11月場所は常幸龍と宇良が再十両となり、関取が7人となった。そして力士数も30人であり、角界有数の大部屋である。そして関取7人のうち5人が30代だが、しぶとく頑張っているという印象である。また今年1月場所で部屋の力士として初めて徳勝龍が平幕優勝を果たしたが、徳勝龍は豪栄道や栃煌山と同学年である。そして2人が引退した年に優勝を飾っているというのが凄い。相撲を観てもまだまだ活躍できそうである。

 最近気になったことの一つは、なぜ木瀬部屋が大部屋なのかということである。その理由が分かってきた。一つは設備の充実。そしてもう一つは師匠の存在である。前者に関しては稽古場に冷暖房を設置しているほか、稽古場をビデオで確認できるように管理している。後者に関しては師匠の木瀬親方は大相撲独特の伝統やしきたりといったことを口うるさく言うタイプではないみたいだ。よって大学相撲出身者を中心に伸び伸びと相撲が取れる環境を求めて木瀬部屋に入門している。今後も大部屋として存在感を示していくものと思われる。

続く