頑張れ芝! その2

2020年11月22日

 相撲の取り口は左四つに組み止めて寄る相撲が得意である。左四つのスペシャリストという点では幕内でいえば宝富士に似ている。ただ芝の相撲には欠点が2つある。一つは左四つの組み方、そしてもう一つは勝ち身の遅さである。前者に関してはいわゆる大きな相撲を取ってしまう。背は176センチと低いにもかかわらず、頭を付けず、腰が立った状態で組み止めることが多い。そのため時に相手に懐に入られ、一気に寄り切られることもある。体の小さな力士相手なら問題ないが、体の大きい力士が相手でも同じ相撲を取るのが問題である。頭を付けたり、相手の腰にくっつくといった工夫がほしい。後者に関しては芝は速攻相撲はほとんどない。まずは得意の左四つに組み止め、更に有利な体勢に持っていってから寄るのが芝の相撲である。ただ幕下上位だとスピードが速いので隙を与えてしまうことにもなりかねない。また左四つに組んだからといって常に勝てるわけではなく、時に負けることもある。新十両に向けてはもう少し速く攻めてほしいところだ。それでも左四つの相撲には安定感があり、本人も自信をもって相撲を取っているのは分かる。また幕下昇進後は三段目には転落しておらず、幕下の地位を保ち続けている。

 幕下上位での成績を見ると、10枚目以内での勝ち越しはあるが、5枚目以内の勝ち越しはまだ一度もない。そしてその成績は全て3勝4敗である。内容を見ても相撲にはなっているが勝ちきれないといった感じである。今後に向けてはやはり突き抜けるものが欲しい。個人的には左四つに組んで一気に前に出る相撲を期待したい。

続く