頑張れ琴太豪! その1

2020年11月22日

 今年3月場所13日目。西幕下2枚目の琴太豪は勝ち越しを懸けて十両の土俵で朝玉勢と対戦した。そして突き落としで勝ち、十両昇進かと思われた。しかし5月場所での十両昇進は見送られ、東幕下筆頭に留められた。勝ち越せば文句なく十両に上がれる位置だったが6番相撲で負け越し、3勝4敗で場所を終えた。9月場所は東5枚目となり、一進一退の土俵が続いたが7番相撲で勝ち越した。そして11月場所は西幕下3枚目という番付である。新十両を目前にして厳しい土俵が続いているが琴太豪の紹介をしたい。

 琴太豪は大分県出身で佐渡ヶ嶽部屋所属であり、年齢は27歳である。身長187センチ、体重137キロであり、右四つの相撲を得意としている。高校卒業後2011年5月場所で初土俵を踏んだ。入門後1年で幕下に昇進したがその後は三段目に低迷した。しかし2014年に幕下に定着すると翌年7月場所は自己最高位の東幕下8枚目となった。新十両を狙える位置まで番付を上げたがここで試練が訪れる。場所前の稽古で網膜剥離を発症し、7月場所は全休。翌9月場所は3番相撲で相手の小手投げを受けた際に左ひじの靭帯を断裂し、途中休場した。そしてその後2場所も全休し、序二段まで番付を下げた。しかし休場明けの2016年3月場所から序二段・三段目で連続優勝し、幕下に復帰。そして2017年後半以降は幕下上位に定着するもあと一歩で十両昇進を逃すといった土俵が続いている。特に直近1年は幕下一桁台の番付を保ち続けている。これは非常に珍しいことである。大抵の力士は勝ち越して十両に上がるか、それとも負け越したり休場したりして幕下上位の番付から外れるかのどちらかである。良く言えば幕下上位で戦える力がある。悪く言えば新十両昇進に向けては突き抜けるものは持っていない。観ている方からすればもどかしい状況が続いている。

続く