遅れて来た大物! 若元春 若隆景に関して

 末っ子の若隆景は現在28歳であり、若元春より一つ年下である。最高位は東関脇であり、今場所の番付は西前頭12枚目だった。今年3月場所中に右膝を痛め、4月上旬に手術を受けたので休場中である。

 若隆景は3人の中で体が一番小さかった。そのため上二人とは違って高校卒業後は東洋大学に進学。そして実績を残し、三段目最下位格付出資格を獲得した。それでも体重が110キロ余りにすぎず、就職か角界入りかで悩んでいたが、三段目付出資格を得たことで大相撲入りを決意した。

 入門後は所要7場所で十両に昇進し、上二人をあっという間に追い抜いた。そして2019年11月場所に新入幕。2021年7月場所は新小結となった。その後2022年3月場所は新関脇の場所だったが12勝3敗で初優勝を果たした。部屋関係者は勿論、家族にとっても悲願達成といえる出来事だった。その後は大関候補となったがなかなか星数を揃えられず、その中での怪我であり、仕方がない。おそらく幕下から出直しとなると思われるので幕下に落ちる以上は無理はせず、怪我を完治させてから土俵に上がって欲しい。おっつけからの前に出る相撲は魅力があり、復活の日を楽しみにして待ちたい。

続く