モロ差し速攻! 島津海 最後に

 13日目終了時点で5勝8敗であり、12日目に負け越しが決まった。しかし得意のモロ差しの相撲は取れており、内容は決して悪くはなかった。ただ十両上位に入ると寄り切れるだけの力はまだ持っていないという印象である。この部分は稽古で力を付けていって欲しいところだ。

 最近は二本差しての速攻という力士が少なくなった。また簡単に二本差せなくなってきている流れになっているのも事実である。しかし島津海はモロ差しに持ち込むことに関しては非常に上手い力士である。また今までひたすらモロ差しの相撲を磨いてきているだけに今後に向けて期待したくなる。先々に向けては入幕だけでなく、上位力士と対戦する番付まで上がり、モロ差し速攻の相撲で役力士を苦しめたい。今は少なくなった中卒力士だがそれでも幕内には今場所大活躍の錦木、元大関高安、若手有望株の平戸海などがおり、彼らに続いて欲しいところだ。年齢は27歳だが下積み期間が長く、時間をかけてきているので伸びる要素は十分ある。地味かもしれないが、相撲ファンには是非とも覚えておいて欲しい力士である。

終わり