次の大関候補は誰だ? その3

2020年11月22日

 2人目は照ノ富士である。照ノ富士はモンゴル出身で伊勢ヶ浜部屋所属であり、年齢は28歳である。身長192センチ、体重178キロであり、右四つ・寄りを得意としている。元大関だが左膝の大怪我で序二段まで番付を下げ、そこから這い上がってきた。今年7月場所は再入幕の場所だったが13勝2敗の好成績で平幕優勝を果たした。そして9月場所も勝ち越し、11月場所は17場所ぶりの三役復帰となった。番付は東小結である。

 膝に爆弾は抱えているものの調子は上向きである。何より大関在位14場所という実績がある。また膝を痛めたことで踏み込んで廻しを取り、前に出る相撲が増えた。相撲内容は怪我をする前よりも明らかに進化している。問題はやはり膝の状態である。9月場所は対戦相手のスピードに対応できず、膝の痛みが限界ということで13日目から休場した。今後に向けては動きの速い力士相手に対応できるか、また15日間膝が持ちこたえられるかがポイントである。

 大関復帰に向けてはやはり三役での2桁勝利が求められる。そしていつ2桁勝利を挙げるかが大事である。おそらく膝の痛みが完治することはないと思う。本人はここから3場所が大事と話しているが私はこの1年が大関復帰に向けて勝負所と見ている。膝の痛みもあるが28歳という年齢もある。勢いをつけて大関を目指すという意味ではあと1年がリミットという感じがする。それ以上時間がかかると苦しくなるというのが私の見方である。若手力士の成長が著しいので若手力士が台頭する前に大関に上がりたいところだ。

 おそらく力量だけで見れば大関に昇進した正代と互角だと思う。やはり15日間を通して自分の相撲を取れるかが焦点である。そして取れるようなら大関復帰の可能性は高い。しかしまずは2桁勝利を挙げないことには始まらない。よく三役まで番付を戻したと思うが本当の戦いはここからである。今のままでは大関復帰は少し厳しいのでもう一段のレベルアップを期待したい。

続く