宇良関取復帰について その4

2020年11月22日

 そしてこれからの宇良であるが、どうなっていくかが楽しみである。勿論右膝をもう一回痛めるようなことがあればおしまいである。怪我には気を付けてほしいがその部分を除けば楽しみしかない。やはり一番の理由は体重増である。一つ言えるのは以前の宇良ほど押されなくなるということである。押されなくなることで技が繰り出しやすくなる。怪我さえしなければ私は幕内復帰は可能と見ている。

 その一方で関取になると15日間相撲を取らなければならない。幕下以下のように相撲を取らない日はない。宇良の持ち味の一つは土俵際の粘りである。仮にそこで怪我をしても毎日相撲を取る必要がある。前に出て押し切るような力士であればその心配はないがその不安は常に付きまとう。ただ宇良の相撲は押し切る相撲ではないというのは本人が一番よく分かっている。あとは腹をくくって自分の相撲を貫くだけである。そう考えると現役生活は長くはないかもしれない。私としても宇良に関しては細く・長くというよりも自分の相撲を取り切って、その時が来たら潔く引退という方が合っていると思う。

 私も今まで相撲を長く観てきたが、宇良みたいなタイプの力士は今まで見た記憶がない。確かに正攻法ではないかもしれない。しかし相手の動きを見ながら待つ時と攻め時を考えたり、敢えて下がって俵を利用するような動きは観ていて非常に面白い。おそらく宇良みたいなタイプの力士は今後当分は出てこないだろう。そして宇良は今後の結果にかかわらず、少なくとも大相撲ファンの間では語り継がれていく存在となる。その宇良が関取という晴れの舞台で土俵に戻ってくるだけで楽しみで仕方がない。解説の北の富士さんが宇良の大ファンみたいだが本当によくわかる。また北の富士さんの為にも幕内の土俵に復帰し、幕内での勇姿を見せてもらいたい。

 宇良の相撲は観ていてハラハラするが、いつ怪我をするか分からないので元気なうちに目にしっかりと焼き付けておきたい。また相撲を知らない人でも面白いと分かる力士である。活躍を期待しつつ、自分の相撲を取って相撲人生を全うしてほしいというのが私の願いである。

終わり