未完の大器! 湘南乃海 今後に向けて
さて今後に向けてだが5月場所は11勝4敗の好成績を挙げ、7月場所での新入幕はほぼ確実と言っていいと思う。十両とはいえ、上位と下位では立ち合いの圧力が違い、十両上位で二桁勝利を挙げたというのは本格化している証拠である。部屋には元小結で幕内経験も豊富な竜電がおり、まずは竜電を超えたいところだ。現在の稽古場での力関係は分からないがそれが少し気になる。ただ竜電は32歳であり、ベテランの域に入ってきたのは確かである。胸を出してもらう中で力を付けていきたい。
あとは幕内に上がってもおそらく勝ち越せるだけの力は持っている。大事なのはまずは自分の相撲を取る中で何が通用し、何が通用しないのか?。その見極めである。湘南乃海で言えば左四つの相撲、突き押しの相撲、そして左右へ動く相撲である。幕内に上がれば立ち合いの圧力が増す上に力士の体が大きくなり、更にスピードが上がる。勿論慣れで対応できる部分もあると思うが、十両で取っているようにはおそらく取れないと思うので自分の長所、持ち味を大切にしたいところだ。
年齢は25歳だが、関脇の若元春は29歳であり、30歳を前に本格化してきている。また中卒で下積み期間が長いので年齢は全く気にする必要がない。上に上がればモンゴル出身力士や巨漢力士がたくさんおり、大変だとは思うが湘南乃海も外国人に負けない立派な体とスピードを持っている。入幕後も更に躍進することを私としては期待したい。
終わり。
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