2026年1月場所個別評価 藤青雲
今場所は西十両筆頭だったが11勝4敗の好成績だった。5連勝スタートを切り、前半戦は6勝2敗で折り返した。そして後半戦も白星を伸ばし、優勝争いに名を連ねた。13日目は若ノ勝との3敗対決に敗れ、優勝争いから後退した。しかし目指すは新入幕と言わんばかりに終盤も白星を増やし、自己最多となる11勝で場所を終えた。
内容に関しては右四つの相撲に力強さが出てきた。初日の琴栄峰戦は当たってすぐに右を差すと左上手は取れなかったものの、おっつけながら前に出ると左もねじ込んで下手を取り、そのまま寄り切った。また前に出る圧力が強くなっているので、持ち味である差し身の良さが生きてくる。2日目の大青山戦は当たってから右へいなして横を向かせると、何とか回り込もうとする大青山を逃さず送り出した。この2日の相撲を観て幕内に上がるると私は思った。また相撲も厳しくなっており、勝機を逃すといった内容は今場所はほとんど見られなかった。
一方負けた相撲に関しては一気に攻め込まれるなど、馬力負けといった内容がほとんどだった。藤青雲は身長185センチ、体重148キロと体は大きくなく、相撲の上手さが持ち味の力士である。また先場所までは連敗癖があり、一つ負けると相撲自体が崩れることもあった。しかし今場所は連敗はなく、負けた次の日も気持ちの切り替えができていた。精神面も強くなってきている。部屋には幕下付出から負け越し知らずで番付を上げている藤凌駕や、場所後に新十両となった福崎改め藤天晴がいる。部屋頭として負けられないという危機感もプラス材料になっている。
3月場所は晴れて新入幕となり、西前頭13枚目となったが勝ち越しを期待したい。体格的に一気に攻め込まれることもあるかもしれないが、相手の攻めを凌げるかがポイントになりそうだ。相撲の上手さは持っており、攻防のある流れに持ち込みたい。それでも新十両の場所後に左膝の大怪我を負って三段目まで番付を下げており、克服しての新入幕は嬉しい限りである。
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