大相撲9月場所個別評価 鶴竜

2020年11月22日

 鶴竜は9月場所は全休した。鶴竜は番付発表があった8月24日に電話取材に応じ、相撲を取る稽古を再開させる予定だと話していた。しかしその後調子が上がらず、結局初日から休場となってしまった。確かに出稽古ができず、調整が上手くできないというのはあったかもしれない。しかし7月場所は初日黒星で2日目から休場である。その前の5月場所は中止となっており、印象としてはあまりに悪すぎる。私は横綱は白鵬は休場し、鶴竜は出場すると思っていたので残念としか言いようがない。また責任という点で役力士、特に大関の2人に迷惑をかけたのは言うまでもない。師匠の陸奥親方は11月場所に進退を懸ける可能性を示唆した。大関なら関脇に陥落している成績であり、言い訳のしようがない。 

 そして避けて通れないのが日本への帰化申請中の問題である。鶴竜は引退後親方として後進の指導に当たりたいみたいだ。しかし親方になるためには日本国籍の取得が条件である。現時点では申請が認められておらず、辞めるに辞められない状況である。そう考えると鶴竜が少し気の毒に感じる。また横綱審議委員会の人や北の富士さんは批判しているが協会幹部の人は事情が分かっており、批判するようなことはあまり言っていない。一番良いのが特例で年寄襲名を認めることである。いずれ帰化するのは分かっているのだから相撲協会も柔軟に対応してもいいと思う。鶴竜の人間性は申し分ない。指導者としては最高の人材だと思う。鶴竜が引退後も協会に残りたいのであれば協会は絶対手放してはならない。それくらいの人物である。繰り返しになるが協会には柔軟な対応を期待したい。 

 11月場所は皆勤しての2桁勝利くらいのハードルが課せられそうである。右肘に加えて腰も痛めており、おそらく体はボロボロである。年齢も35歳であり、休場しても体が回復するとは考えにくい。本来なら引退しておかしくない状況である。しかし帰化申請問題があるので鶴竜本人というよりも相撲協会だけでなく横綱審議委員会も難しい判断を迫られそうだ。鶴竜が11月場所で結果を出せば文句ないが、結果が出なかった時がどうなるか?。本人だけの問題ではないので今後の動向に注目したい。