安定感抜群! 狼雅 師匠の元大関・雅山に関して 早過ぎる出世

 幕下付け出しで初土俵から2場所連続で全勝優勝を果たすと同年11月場所で十両に昇進した。昇進後も勢いは止まらず、同場所で12勝3敗で3場所連続優勝を果たすと1999年1月場所は西十両筆頭で14勝1敗の好成績を残し、4場所連続優勝を果たすと同時に新入幕を確実なものにした。そして新入幕の同年3月場所は中盤まで優勝争いの一角に食い込んだが、終盤は役力士との対戦が続いたので二桁勝利は挙げられなかった。しかし活躍が評価され、9勝6敗で敢闘賞を受賞した。初土俵から所要5場所での三賞受賞は当時の最速記録である。あまりにも早過ぎる出世のため幕内力士でありながら大銀杏どころかマゲも結えず、荒々しい風貌から「平成の新怪物」と呼ばれた。幕内2場所目の同年5月場所で初めてマゲを結うも、入門以来初めての負け越しを経験した。

続く