2023年5月場所を振り返って 優勝争い その3
10日目は照ノ富士と朝乃山が勝って1敗を守ったが明生は北青鵬に敗れ、2敗に後退した。相撲は北青鵬が立ち合いで右に動き、右上手を取った。しかし明生も右で廻しを取り、動きながら相手の右上手を切ると二本差し、一気に寄り立てた。北青鵬は再び ...
2023年5月場所を振り返って 優勝争い その2
9日目。照ノ富士は1敗の明生との対戦だったが敗れ、初黒星を喫した。しかしこれは横綱が、というよりも明生が素晴らしい相撲を取った。立ち合いから当たって押し込むとすぐに右へいなし、間隔が空いたところで右を差した。その後すぐに肩透かしで右 ...
2023年5月場所を振り返って 優勝争い その1
優勝争いだが、8日目終了時点では全勝が横綱照ノ富士、そして1敗で平幕の明生と朝乃山が追いかける展開となった。明生は今場所は東前頭6枚目に番付を下げており、上位力士との対戦がない位置であれば元関脇であり、白星を並べても不思議ではない。 ...
2023年5月場所を振り返って 照ノ富士に関して
2023年5月場所は長期休場明けの横綱照ノ富士が去年の5月場所以来8度目の優勝を果たした。成績は14勝1敗だった。また横綱が3場所連続の全休明けで優勝するのは1989年1月場所の北勝海以来34年ぶりとなった。
確かに優 ...
なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 今後に向けて
・今後に向けて
私は照ノ富士が優勝一夜明け会見で霧馬山の大関昇進に関して語った「大関を維持するという思いでやれば落ちることしかない。逆にその上を目指してという思いでやってほしい」という言葉が全てだと思っている。確かに大関 ...
なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 3月場所での初優勝
・3月場所での初優勝
印象という意味では初優勝が大きかった。3月場所は14日目終了時点では星一つ差で大栄翔がリードしており、大栄翔の二度目の優勝が見えていた。しかし霧馬山にとってラッキーだったのは千秋楽で大栄翔との直接対 ...
なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 二大関の陥落
・二大関の陥落
去年の9月場所後に御嶽海が、そして11月場所後に正代が大関から陥落した。怪我があったとはいえ、個人的には2人にはもう少し大関の座にしがみついて欲しかったところだ。あっさりと大関の地位を手放したという印象が ...
なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 素直な性格
・素直な性格
霧馬山の相撲を観ていると、師匠や鶴竜親方の指導を素直に聞き、それを実践しているというのがよく分かる。おそらく大抵の力士は自分なりにアレンジして相撲を取っていると思うが、霧馬山はアレンジせず、言われた通りに取 ...
なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 鶴竜親方との出会い
私的にはこれが一番大きかったと思っている。2019年9月に当時横綱だった鶴竜が井筒部屋閉鎖に伴い、陸奥部屋に移籍してきた。当時は霧馬山の稽古相手だけでなく、指導役の誕生に喜んだ記憶がある。そして土俵での稽古だけでなく、食事稽古も課さ ...
なぜ霧馬山は大関に上がれたのか? 丈夫な体
5月場所後の番付編成会議と臨時理事会で霧馬山の大関昇進が満場一致で決まった。そして師匠の四股名だった「霧島」への改名を発表した。現在は一横綱一大関で上位陣がスカスカの状況であり、看板力士の誕生は相撲ファンにとっても嬉しい限りである。 ...