目指すは大関! 豪ノ山 部屋に関して

 所属する武隈部屋は11月場所現在力士は7人であり、関取は豪ノ山一人である。幕下には三段目100枚目格付出でデビューした神崎がおり、関取候補である。以前所属していた境川部屋は幕内に妙義龍、佐田の海、平戸海の三人がおり、境川部屋の方が稽古環境に恵まれていたと思う。しかし転属後は師匠と共に出稽古に行き、幕内力士と稽古しているようである。部屋も新設されたばかりであり、師匠も三十代で若いということで部屋での稽古より出稽古の方が合っているのかもしれない。私が一つ気になったのは一緒に出稽古に行くのはいいとして、師匠のやる気が伝わってくる一方、肝心の豪ノ山のモチベーションはどうなのかといった部分である。記事を読んだ限りでは豪ノ山に師匠が厳しく指導しているのは分かったが、豪ノ山のコメントは見られなかった。

 しかしそれも杞憂に終わった。11月場所前に豪ノ山が自ら出稽古を希望し、師匠が二所一門の連合稽古を勧めたそうである。武隈部屋は出羽海一門だが一門の壁を越え、一人で連合稽古に乗り込む度胸を示した。連合稽古に師匠は行っていないようである。そして2日間実施された連合稽古に臨み、琴ノ若などと稽古をした。稽古後は「上位に挑戦するのではなく、勝つことを意識したい」とコメントし、意欲の高さが伝わってきた。

 豪ノ山にとって現時点で大事なのは部屋での稽古よりも出稽古である。巡業も含めれば照ノ富士、霧島、琴ノ若には勝っており、役力士になれる能力は既に持っている。あとは出稽古で自分の相撲に磨きをかける一方、相手の弱点を探るといった作業も必要になってくる。また出稽古で勝つことで自身を付け、相手に嫌なイメージを植え付けることも大切である。上位力士も豪ノ山の存在を意識しており、マークされる存在になってきているのは確かである。

続く