大相撲

 師匠の伊勢ケ浜親方は元横綱旭富士である。現役時代は右四つ・寄りと出し投げなどを得意としており、技巧派として活躍した。私が覚えているのは大関時代である。1989年1月場所から5月場所の3場所はトータルで40勝5敗の好成績を収めた。また ...

大相撲

 現在は横綱を含めて関取が6人おり、層が厚い。そして勢いがあるのは熱海富士だけではない。尊富士は今場所新十両であり、若手期待の力士である。先場所は幕下で力の違いを見せており、師匠も幕内で取れる実力があると評価している。また幕下には聖富 ...

大相撲

 さてそれでは部屋の紹介をしたい。現在の伊勢ヶ浜部屋は元関脇・陸奥嵐が創設した安治川部屋を元横綱・旭富士が1993年4月に継承したところから始まった。継承後は先代からの弟子である陸奥北海が十両に昇進した。その後は直弟子の安美錦が関取に ...

大相撲

 私的には幕下時代から注目していた。立ち合いの当たりは強くないものの、体の柔らかさを活かして右四つに組み止める相撲を取っていた。当時から体は大きかったものの体幹はできておらず、少し時間がかかるものと思っていた。しかしスルスルと番付を上 ...

大相撲

 相撲の取り口は右四つ・寄りを得意としているが押し相撲も取れる。そして右四つは右を差して十分というよりも左上手を取って十分というタイプである。また圧力を掛けながら上手を取ることが多いが、そのタイミングが上手い。上手を取れないと分かると ...

大相撲

 新十両の場所は7勝8敗であり、自身初の負け越しとなった。しかし翌場所からは三場所連続で勝ち越し、2022年11月場所で新入幕となった。二十一世紀生まれの力士として初の入幕となり、前相撲からの所要12場所は8位タイのスピード記録となっ ...

大相撲

 去年は7月場所で十両優勝を果たすと9月場所は再入幕となり、11勝を挙げて敢闘賞を受賞した。翌11月場所も同じく11勝の二桁勝利で敢闘賞を受賞した。また二場所連続で千秋楽まで優勝争いを演じており、知名度が上がったのは確かである。そして ...

大相撲

 最後となるが、力士は短命とはよく言われることである。しかし井筒三兄弟でいえば父の鶴ヶ嶺は77歳まで生きている。一方母は先述の通り43歳で亡くなっており、3人共に母の血筋が受け継がれたのではないかという感じがする。長男の鶴嶺山は60歳 ...

大相撲

 意外だったのは告別式の時に大関霧島が「今でも寺尾の相撲を動画で見て参考にしている」と語ったことである。霧島の師匠の陸奥親方は現役時代は寺尾の兄弟子であり、活躍したのもほぼ同時期だった。あくまで私の想像だが、師匠に勧められたのではなく ...

大相撲

 そして井筒三兄弟として見ると個人的には現在活躍している大波三兄弟と比較してしまう。大波三兄弟は父は元幕下若信夫であり、その長男が元幕下で三段目の若隆元、次男は元関脇で平幕の若元春、三男は元関脇で現在は幕下に番付を下げている若隆景であ ...