2025年1月場所を振り返って 優勝争い 11日目 金峰山ー大の里戦、千代翔馬ー豊昇龍戦
11日目。2敗力士のうち王鵬は阿武剋を押し出し2敗を守った。尊富士は大栄翔戦だったが押し込んだものの押し切れず、引いたところを逆に一気に押し出された。ということで3敗に後退した。
そして1敗の金峰山と2敗の千代翔馬はいずれも大関戦となった。金峰山は大の里戦だった。相撲は金峰山が右のど輪で押し込むと大の里の引きに乗じて再度右のど輪を入れ、一気に突き倒した。正直この結果には驚いた。金峰山は昨日緊張から体が固くなった反省を生かした。いくら大の里が引いたからといって、一気に運べるパワーは凄いとしか言いようがない。これで1敗を守ったが相撲内容が良く、このまま優勝する可能性が出てきた。一方負けた大の里は痛い4敗目であり、優勝が遠のいたのは確かである。
千代翔馬は結びで豊昇龍戦だった。相撲は豊昇龍が張り差しから左四つに組み止めると立て続けに右上手投げで揺さぶり、最後は寄り倒した。豊昇龍の完勝であり、3敗を守って優勝争いに踏み止まった。負けた千代翔馬は3敗目となり、連敗となった。優勝争いには残っているものの、上位力士と対戦することを踏まえれば優勝は厳しくなってきた。
11日目終了時点で1敗は金峰山、2敗は王鵬、3敗は豊昇龍、霧島、千代翔馬、尊富士の4人となった。注目は王鵬である。平幕上位の番付であり、既に役力士との対戦は終えている。あとは金峰山と霧島とは対戦しておらず、2人に勝つようなら優勝の可能性が高くなる。星一つ差ついているものの、金峰山とともに注目の存在となった。
続く
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