大相撲11月場所を振り返って 優勝争い その1

 大相撲11月場所は大関貴景勝が13勝2敗という成績で2年ぶり2回目の優勝を果たした。また大関の優勝は2017年1月場所の稀勢の里以来22場所ぶりとなった。

 今場所も初日から両横綱が休場。そして3日目からは大関朝乃山が、そして5日目からは新大関の正代が休場し、5日目以降は大関以上は貴景勝一人になってしまった。その点で少し寂しい場所になったのは否定できない。ただ9月場所と違って貴景勝と元大関の小結照ノ富士が初日から白星を重ねたので締まった場所となった。8日目終了時点で全勝は大関貴景勝一人、そして1敗で小結照ノ富士と平幕の宝富士と志摩ノ海の3人が追いかける展開となった。

 9日目は貴景勝が翔猿に叩き込みで敗れて初黒星となったが照ノ富士も連敗して2敗となった。9日目終了時点で1敗は貴景勝と宝富士、志摩ノ海の3人、そして2敗で照ノ富士と平幕の竜電と千代の国の3人が追いかける形になった。

 上位力士には悪いが、今年も徳勝龍と照ノ富士が平幕優勝を果たしており、どうしても平幕力士に目が行ってしまう。ここまで1敗の平幕力士は2人いたが宝富士に関しては元三役の実績があり、実力者でもある。このまま勢いに乗る可能性も十分あった。しかし10日目から3連敗し、優勝争いから脱落した。志摩ノ海に関しては最高位は西前頭6枚目であり、上位力士との対戦の経験はほとんどない。しかし新入幕の場所に10勝を挙げ、敢闘賞を受賞しているように勢いがつくと止まらなくなるタイプの力士である。また1月場所で優勝した徳勝龍と同じ木瀬部屋の力士である。そして徳勝龍の突き落とし同様、重心の低い押し相撲を磨いてきており、再度の平幕優勝の可能性も少し漂っていた。その予想通り自分の相撲に徹して1敗を守り、優勝争いに絡んできた。

続く