元大関の肩書を嫌う男! 正代 来歴 高校時代まで

 去年の11月場所はご当所の九州で9場所ぶりに三役に復帰した。大敗し1場所で平幕に逆戻りとなったが、まだまだ力は健在である。そして人気力士であり、本音を交えたコメントも要因の一つと言えそうだ。何事も自然体といったイメージが強い一方、頑張るという言葉が似合わないタイプの力士である。また力士としてだけでなく、一人の人間としても魅力がたくさん詰まっており、不思議と応援したくなる力士でもある。それでは正代を紹介したい。

 正代は熊本県宇土市出身で時津風部屋所属であり、年齢は33歳である。また身長184センチ、体重169キロであり、右四つ・寄りを得意としている。

 宇土小学校1年の頃に公園で相撲を取って遊んでいたところ、宇土少年相撲クラブの監督にその才能を見出されて道場に通うようになった。正代にしてみれば見知らぬ人物にいきなり道場に車で連れて行かれたというものであり、後にこの時のことを半ば無理やりであったと述懐している。最初は遊び感覚であったが、学年が上がるにつれて稽古は本格化した。小学校5年生でわんぱく相撲の全国大会に出場し、鶴城中学校2年生で交代選手として全中の団体優勝メンバーとなった。熊本農業高校3年生では国体相撲少年の部で優勝した。

続く