2024年11月場所を振り返って 優勝争い 8日目まで
優勝争いは21年ぶりとなる千秋楽相星決戦となったが琴櫻が豊昇龍を叩き込みで破り、悲願の初優勝を果たした。成績は14勝1敗だった。また「祖父ー孫」の幕内優勝は初めてであり、鎌谷家としては先代琴櫻が最後の優勝を飾った1973年7月場所以来51年ぶりの優勝となった。
一方負けた豊昇龍は取組後は悔しさをあらわにしていたみたいだが、それでも13勝であり、来場所は琴櫻とともに綱取りとなりそうだ。高田川審判部長も「ダブル綱取り」の可能性を否定しておらず、2人にとっては来場所は大きなチャンスとなる。それでは優勝争いを振り返っていきたい。
一人横綱の照ノ富士が初日から休場ということで新大関の大の里を含めた三大関に注目が集まった。あとは先場所12勝を挙げ、今場所の成績次第では大関復帰の可能性もある霧島が優勝争いに食い込めるかが焦点となった。しかし霧島はまさかの5連敗スタートとなり、大関復帰は振り出しに戻った。
大関に関しては琴櫻は3日目、そして豊昇龍は7日目に初黒星を喫したものの、いずれも前半戦は7勝1敗で折り返した。また大の里も4日目と6日目は負けたものの連敗はせず、6勝2敗で前半戦を取り終えた。よって大関の取りこぼしが少なく、場所全体が引き締まった。
8日目終了時点で全勝はおらず、1敗は二大関に加えて平幕の隆の勝と阿武剋の合計4人、そして2敗が大の里と平幕の阿炎、宝富士、尊富士の4人となって後半戦を迎えた。
続く
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