この部屋に注目! 中村部屋 力士の紹介 嘉陽

 沖縄県那覇市出身であり、年齢は25歳である。また身長171センチ、体重167キロであり、突き・押しを得意としている。

 千葉県市川市生まれだが、2022年7月場所以降は両親の出身地である沖縄県那覇市出身として扱われている。12歳からは新潟県に相撲留学し、中学卒業後は新潟県立海洋高校に進学した。高校卒業後は日体大に進学し、4年次に全日本相撲選手権と全国学生相撲選手権の両大会でベスト8の実績を残し、大相撲の三段目最下位格付出の資格を獲得した。

 大学卒業後は二所ノ関部屋に入門し、2022年5月場所で初土俵を踏んだ。三段目を3場所で通過すると幕下では負け越した場所もあったが順調に番付を上げた。そして2024年5月場所は西幕下筆頭で5勝2敗とし、場所後の番付編成会議で、翌7月場所での新十両昇進が決定した。会見は二所ノ関親方とともに行ったが翌日に中村部屋に転籍することが決定した。7月場所は7勝8敗で負け越したものの、十両残留は確定的とした。そして9月場所は11勝4敗の好成績を収めた。11月場所は番付を一気に10枚半上げ、自己最高位の西十両3枚目となった。新入幕の目も出てきており、ここは積極的に上を目指したい。

 何より部屋が変わり、稽古内容が変わったことが大きい。ラダー(縄梯子)などの瞬発力を鍛えるトレーニングや、組んだ状態から始める稽古の成果が早速表れた印象である。7月場所までよりも明らかに動きが良くなっており、場所後の新入幕の可能性は十分あると見ている。相手との駆け引きも上手く、今後が非常に楽しみな力士である。

続く