大の里の今後を占う 来歴 新十両の場所まで

2024年9月22日

 2023年4月6日に母校の海洋高校で入門会見を行った。そして四股名は大正時代の大関の大ノ里萬助や師匠の二所ノ関親方が出世した時に案に上がった四股名の「大の里」となることが発表された。また本人は二所ノ関部屋を選んだ理由として、部屋の所在地が茨城県阿見町であり、誘惑や娯楽のない環境で相撲に集中できることを挙げていた。

 デビュー場所の2023年5月場所では初日、大学の先輩である石崎、後の朝紅龍に敗れて黒星デビューとなった。しかしその後は6連勝し、6勝1敗で終えた。

 次の7月場所は東幕下3枚目となった。6番相撲終了時点で3勝3敗と苦しんだが7番相撲を勝ち、4勝3敗と勝ち越したことで新十両を濃厚とした。そして場所後の番付編成会議で9月場所での新十両昇進が正式に発表された。また同じ二所ノ関部屋の高橋、後の白熊と同時の新十両昇進となった。

 9月場所は2016年5月場所の佐藤、後の貴景勝以来7人目となる新十両力士のストレート勝ち越しを決めた。翌9日目も勝利し、3人目となる新十両力士の初日から9連勝を決めた。また優勝はできなかったものの12勝3敗の好成績で場所を終えた。

続く