大の里の今後を占う 来歴 その2

 新潟県立海洋高校では高校3年で選抜高校相撲十和田大会を制したが、全国優勝は1回のみだった。「全国大会で二度以上優勝で来たら角界。できなければ進学」との自身の取り決めに従って日本体育大学に進んだ。

 大学1年次の2019年は、10月に国民体育大会相撲大会青年の部個人戦で優勝した。そして11月に全国学生相撲選手権大会で学生横綱となった。

 大学3年次の2021年12月は全日本相撲選手権の決勝で近畿大学の神崎を寄り切り、アマチュア横綱となった。

 大学4年次の2022年は7月にワールドゲームズ無差別級で金メダル、重量級で銀メダルを獲得した。10月は国民体育大会相撲競技成年の部個人戦で前回大会に続いて2連覇を達成した。また前年のアマチュア横綱と合わせて大相撲の幕下10枚目格付出資格を取得した。11月の全日本学生相撲選手権大会個人戦で準優勝し、12月の全日本相撲選手権では決勝で日体大職員の松岡を叩き込みで破り、アマチュア横綱2連覇となった。その後大相撲入りの意思を表明し、3月に二所ノ関部屋への入門が決まった。そして3月30日の日本相撲協会理事会で幕下10枚目格付出での入門が承認された。なお幕下10枚目格付出は2023年9月場所後の理事会で廃止されたため、幕下10枚目格付出で初土俵を踏んだ最後の力士となった。

続く