2023年5月場所個別評価 正代
今場所は6年ぶりの小結となったが6勝9敗で負け越した。前半戦は上位力士との対戦が続いたが3勝5敗で折り返した。そして後半戦は12日目に金峰山に勝ち、6勝6敗の五分の星となった。しかし終盤は平幕力士に3連敗して場所を終えた。
内容に関しては左を差してから一気に前に出る相撲を取っていた。7日目は大関獲りの霧馬山相手に立ち合いから押し込み、相手に引かせる相撲で最後は寄り切った。これで対霧馬山戦は10勝5敗であり、霧馬山にとっては今後も厄介な存在となりそうだ。また大関から陥落し、重荷が取れて自分の相撲を伸び伸びと取っていた印象がある。終盤の3連敗はスタミナ切れで体が動かなかった感じがする。いずれにしても終盤を除けば一方的に負けた相撲は少なく、まだまだ健在というところは示せたと思う。
7月場所は東前頭2枚目となったが一場所での三役復帰を期待したい。体は動いており、上位力士を倒す力は十分ある。一人でも多く役力士を倒し、見せ場を作って欲しい。今場所のような相撲が取れれば平幕での勝ち越しは難しくないと思うので前に出る積極的な相撲を望んでいる。
最近のコメント