2026年7月場所を振り返って 優勝争い 12日目 高安ー尊富士戦

 次は高安と尊富士の2敗対決となった。過去は1回だけ対戦があり、その時は高安が勝っている。

 相撲は右カチ上げの高安に対して尊富士は頭で当たりながらも左に変わってかわし、左上手投げで転がした。ただ尊富士の注文相撲のようにも見え、熱戦を期待していた館内からはため息が上がった。

 勝った尊富士は10勝目となり、二桁勝利は去年の1月場所以来となった。立ち合いについては本人は「低く行こうという気持ちだけだった。結果的にああいう形になってしまった」と説明した。形としては良くなかったが、高安の右カチ上げの圧力に体が勝手に反応したのかもしれない。

 負けた高安は3敗目となり、優勝争いから後退した。コメントも「切り替えて、また明日頑張ります」と言葉少なだった。取組後の花道では首をひねっており、納得がいかない様子だった。確かに大相撲に注文相撲はつきものだが、優勝争いの一番であり、その意味で尊富士には変わって欲しくなかったところである。しかし勝負は勝負であり、本人が言うように気持ちを切り替えるしかない。

続く