2023年3月場所を振り返って 優勝争い その5
千秋楽は結びでの直接対決となったが立ち合いは僅かながら霧馬山の踏み込みが勝った。しかし大栄翔の突き押しに霧馬山が後退。俵に詰まったが弓なりになりながらも残し、最後は右からの突き落としで大栄翔が土俵下に転がった。これで優勝決定戦となったが霧馬山にとっては決定戦に持ち込んだことは勿論、価値ある12勝目となった。先場所は11勝を挙げており、大関昇進の目安が三役の地位での3場所33勝なので来場所の大関獲りのハードルが下がるのは明らかである。決定戦の結果に関わらず、霧馬山にとっては意味のある12勝目となったのは間違いない。
一方負けた大栄翔は本割で優勝を決めたかったところだが、自分の相撲に徹しての黒星であり、仕方がない側面もある。気持ちを切り替えて決定戦に臨むしかない。
続く
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