2026年5月場所個別評価 高安

 今場所は2勝2敗11休という成績に終わった。初日は豊昇龍を上手投げで破ると2日目は一山本に勝って連勝し、好スタートを切ったかに見えた。しかし3日目は平戸海に敗れると右内転筋の負傷で4日目から休場した。これで来場所は7場所務めた三役から陥落することになった。

 内容に関しては豊昇龍戦は流石だった。モロ手突きから左を差して下手を取ると豊昇龍の右巻き替えに乗じて左へ回りながら右で頭を押さえて左上手投げを決めた。対豊昇龍戦は5連敗していたものの苦しめた相撲もあり、対戦成績でリードしているのも納得である。

 しかし最近はベテランということもあり、体調管理が課題である。2日目は一山本に勝ったものの取組後は様子がおかしかった。そして3日目は平戸海に一方的に押し出された。どうやら2日目の相撲で右内転筋に違和感を覚え、3日目に支度部屋で準備運動をしている時に悪化したようである。

 また3月場所後の春巡業は久々にフル参加した。その疲労も原因と思われる。巡業では体を作り直したようだが、その反動が出たとしても全くおかしくない。調整の失敗ではあるのだが、その一方で過密な巡業の日程を問題視されても仕方がない。とにもかくにも残念な結果に終わった。

 来場所は平幕から出直しとなったが、初優勝を目指すという意味では悪くない。大事には至っておらず、先日のパリ公演も参加した。怪我さえしなければ実力はあり、今度は千秋楽まで土俵を務めた上で結果を残したい。