2026年3月場所を振り返って 優勝争い 13日目 豊昇龍ー琴勝峰戦

 そして結びで2敗の琴勝峰は3敗の豊昇龍との取組となった。過去の幕内での対戦成績は豊昇龍の3勝1敗である。また豊昇龍の1敗は豊昇龍が平幕の時であり、以降は豊昇龍が3連勝している。それでも今場所の琴勝峰は体の反応が良く、豊昇龍の攻めを凌げれば勝ち目もあると見ていた。そして優勝に向けては1差をキープして霧島との直接対決に臨みたい。一方豊昇龍は勝てば僅かながら優勝の可能性が出てくるので横綱として負けられない一番となった。

 相撲は豊昇龍が左から張って右を差すと左へ体を開いて叩き込んだ。強烈な左張り手が入っており、その威力は琴勝峰が前に出ながらも膝から崩れ落ちた動きが物語っている。

 勝った豊昇龍は3敗を守り、優勝の可能性を残すとともに横綱として意地を見せた。おそらく前日の霧島戦での反省を生かしてだと思う。思い切り張って琴勝峰の動きを止めた。確かに褒められた内容ではない。しかしおそらく首の状態が良くなく、頭から当たれないので張り差ししかなかったと想像している。

 負けた琴勝峰は痛恨の3敗目となり、トップの霧島と星2つ差がついた。幕内優勝の経験はあるものの、まだ三役には上がれておらず、上位力士と対戦した数も少ない。そして霧島と違って張り差しが読めなかったのは単純に経験の差だと思っている。よって今後は上位力士と対戦する番付に定着することが求められる。またこの経験を次に生かしたい。

 13日目終了時点で1敗は霧島、2敗はおらず、3敗が豊昇龍と琴勝峰の二人となった。霧島が14日目に勝てば霧島の優勝が決まり、負けても3敗の二人が負ければ千秋楽を待たずに優勝が決まる。ということで霧島にとって極めて有利な状況になった。

続く