2026年3月場所を振り返って 優勝争い 12日目 豊昇龍ー霧島戦 取組前に関して

 そして結びで1敗の霧島は2敗の豊昇龍戦となった。大の里が休場しており、番付順でいえば13日目に当たるところである。しかし一日前倒しとなり、12日目での対戦となった。審判部の判断だが、この意味合いは非常に大きい。

 霧島がここを勝てば、豊昇龍に2差をつけることになり、大関戦を残すとはいえ、あとは2敗の琴勝峰に負けさえしなければ、という状況が作れる。よって優勝の可能性が一気に高まる。また大の里が休場しているので横綱戦は豊昇龍戦しかない。大関復帰に向けても勝ってアピールしたいところだ。

 一方、豊昇龍が勝った場合は優勝争いは再び混戦となる。琴勝は勿論、3敗に後退した豪ノ山にもチャンスが出てくる。そして負ければ残り3日で霧島と2差がつき、優勝の目がほぼなくなる。

 ということで豊昇龍は横綱初優勝に向けては負けられず、霧島も勝てば優勝に大きく近づくので両者ともに負けられない大一番となった。

 過去の対戦成績は豊昇龍が13勝11敗でリードしている。ただ過去一年の対戦成績は2勝2敗の五分であり、相撲内容を見ても豊昇龍が横綱に上がったからといって、力の差が広がったようには見えない。また四つ身の攻防から調子の良い方が勝っている印象があり、それを踏まえれば霧島の方が僅かながら有利のように見えた。

続く