2025年9月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽 大の里ー豊昇龍戦 取組前の予想
千秋楽。結びでの横綱決戦となった。過去の対戦成績は大の里の2勝7敗であり、2勝のうちの1勝は不戦勝である。ということで大の里が相撲を取って豊昇龍に勝ったのは、2024年9月場所の1回のみである。前回対戦は今年5月場所であり、その時は豊昇龍が上手ひねりで勝ったが、大の里の全勝優勝を阻止し、豊昇龍が横綱として意地を見せた一番だった。また全体として見ても大の里が豊昇龍の投げ技に対応できていないといった印象が強い。よって確かに豊昇龍の方が有利である。しかし私的には両者ともに横綱ということで合い口うんぬんというレベルではないと思っている。また大の里は相手のあらゆる攻めに対応できるようになっており、過去の横綱対決を見ても合い口ではなく、その時の調子で勝負が決まる印象がある。そういった意味では終盤に連敗した豊昇龍より大の里の方が有利と見ていた。
ただ一つ気になったのが14日目の不戦勝である。そして頭に引っ掛かったのが琴風さんのコラムである。自身の経験によれば、体力の温存よりも緊張感を持続するのが難しかったようである。そしてあくまで想像だが、毎日ほぼ同じ時間に相撲を取っていたのが相撲を取らなかったことにより、リズムが狂うのではないかということである。この不戦勝がどう出るのか?。それでも今場所の調子を考えれば私は本割で大の里が優勝を決めると思っていた。
続く
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