目指せ三役! 佐田の海 来歴 新十両まで

 その後2004年1月場所から本名の「松村」から父の現役時代と同じ「佐田の海」の四股名を名乗った。本人は「佐田の海」を名乗るのは恐れ多いと思ったが、2003年11月場所の時に師匠から「今場所は勝ち越しても負け越しても来場所から佐田の海で行くぞ、親父さんには俺から言っておくから」と言われたらしい。あくまで想像だが、個人的には稽古に取り組む姿勢が評価され、師匠が改名を決断したと見ている。

 改名後は三段目に昇進したが、三段目での土俵が3年近く続いた。しかし2007年11月場所で三段目優勝を果たすと次の2008年1月場所で幕下に昇進した。その後は幕下に定着し、2010年1月場所で幕下優勝を飾ると翌3月場所は自己最高位の西幕下2枚目となった。この場所は3勝4敗で負け越したものの次の5月場所は東幕下5枚目で5勝2敗で勝ち越した。そして番付編成会議で同年7月場所での新十両が決まった。また栃東以来14年ぶりとなる史上9組目の親子関取となった。

続く