2025年7月場所を振り返って 優勝争い 12日目 安青錦ー玉鷲戦
12日目。2敗同士の直接対決はなかった。まず土俵に上がったのは安青錦である。玉鷲戦だったが初顔合わせとなった。相撲は安青錦が低い姿勢でのもろ手突きに対して玉鷲は突き放して安青錦の上体を起こそうとした。しかしなかなか突き起こせず、安青錦の下半身が崩れない。その後玉鷲が様子を見ながら突き放し、右からいなしたところで安青錦はすかさず左を深く差して下手を取り、玉鷲の動きを止めた。その後一旦右ハズで押してからの左下手投げで豪快に転がした。
勝った安青錦は2敗を守った。そして他の2敗力士3人と違うのは、同じ平幕でも東筆頭であり、役力士との対戦を全て終えている点である。残りは平幕力士との対戦のみであり、一歩リードという状況になった。
負けた玉鷲は4敗となり、優勝争いから大きく後退した。取組後は「完全に負けたんなら分かるけど、なんかパッとしない」と語っていたが、安青錦が両手を出して玉鷲の攻めを封じており、力を発揮させなかったという意味で上手い相撲を取ったと言える。
続く