次の大関候補は誰だ? 2022 隆の勝、明生

2022年1月15日

・隆の勝

番付 西関脇

目標 2桁といきたいところだが、まずは勝ち越し、三役の座を維持したい。

 先場所は11勝を挙げ、4場所ぶりの三役復帰となった。関脇を4場所務めた実績はあるが、三役での2桁勝利はまだ一度もない。能力的に御嶽海に引けは取らないものの、引き技に弱いという欠点がある。そして対戦相手に相撲を覚えられてきている部分もあり、能力は高いが大関昇進となるとそう甘くはない。

 ということで今場所はひとまず勝ち越し、三役確保といきたい。平幕に陥落しては大関昇進は語れなくなってしまう。相撲に関しては安定感のあるタイプではないのでその部分を克服できるかもポイントとなりそうだ。まずは大関昇進の起点となる2桁勝利を挙げたい。

・明生

番付 東小結

目標 2桁勝利

 先場所は負け越し、番付が関脇から小結に下がった。しかし三役に昇進してから4場所三役の座を維持しており、その点は評価しなければならない。

 四つ相撲だけでなく、突き押しもできるなど器用さが武器だが、立ち合いの当たりに関しては上位陣に入ると少し見劣りするのは否めない。三役を確保しているのは立派だが、相撲内容は勝ち越すのが精一杯といった内容である。ということで明生には立ち合いの強化に専念してほしい。またそれが大関昇進に向けては不可欠である。確かに今のままの相撲でも上位陣相手に通用すると思う。しかし上を目指すのであれば相撲の更なる進化が求められる。

続く