2025年5月場所個別評価 三田
今場所は東十両14枚目であり、新十両の場所だったが8勝5敗2休という成績だった。前半戦は5勝3敗で折り返した。そして後半戦も白星を伸ばすと12日目は風賢央を押し出し、勝ち越しを決めた。しかし左手薬指の骨折で翌日から休場した。
それでは三田を紹介したい。三田は栃木県大田原市出身で二子山部屋所属であり、年齢は23歳である。また身長172センチ、体重125キロであり、突き、押しを得意としている。近畿大学出身で4年次に国体ベスト8となり、2024年9月場所に幕下付出しで初土俵を踏んだ。同部屋の生田目とは小中学校の同級生であり、小学校6年間は一緒のクラスだったみたいだ。よって今後も心強い味方となりそうである。
内容に関しては突き押しと攻めてから機を見て懐に入る相撲で白星を挙げていた。初日の大奄美戦は大奄美の押しに真っ向から対応し、最後は大奄美の右を手繰って送り出した。鮮やかな攻めに取組後は館内から大きな拍手が上がっていた。先場所までは引いて勝つ相撲も多かったが今場所は少なく、前に出る相撲が取れていた。一方終盤は休場しており、怪我を含めての成績が現在の実力と言えそうだ。
気になったのは左膝のサポーターである。大学4年次の全日本選手権で左膝の前十字靭帯断裂と半月板損傷の大怪我をしており、まだその影響が残っているみたいである。小兵であり、できるだけ早い相撲を心掛けたい。
また薬指の骨折は全治半年であり、場所後の5月27日に手術を行ったようである。そして今後稽古を再開し、次の7月場所は出場する意向を示した。能力はあるもののまた十両に上がったばかりであり、体作りをしながら番付を守っていくことになりそうだ。増量できそうな体型をしており、楽しみな存在である。そして地力が付けば入幕も見込めそうであり、注目していきたい。
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