2025年5月場所を振り返って 優勝争い 12日目 豊昇龍ー霧島戦

 豊昇龍は霧島戦だった。相撲は立ち合いで豊昇龍が右張り差しを見せたものの霧島に左を差された上に下手を取られた。そして上手を切られ、逆に霧島に右上手を取られた。横綱とはいえ両廻しを取られ、動きを止められたらどうしようもない。その後霧島の寄られると最後は右上手投げで転がされた。これで豊昇龍は3敗目となり、大の里との星の差が3つになったことで優勝がほぼ絶望的となった。

 勝った霧島は9勝目となり、対横綱戦初勝利となった。また対豊昇龍戦の連敗を3で止めた。今後に向けて弾みがつく白星であり、大関復帰に向けて横綱に勝てたことは大きい。

 一方負けた豊昇龍は張り差し失敗が全てである。また豊昇龍の張り差しを見るといかに白鵬の張り差しの精度が高かったかというのがよく分かる。全てとは言わないが豊昇龍は張り差し失敗での自滅が多く、失敗するくらいなら止めて欲しいと思っている。霧島は張り差しに驚いたみたいだが、差されてしまっては張った意味がない。序盤で連敗しており、流れ的にはそろそろ負けてもおかしくないタイミングではあるのだが・・・。

 12日目終了時点で全勝は大の里、1敗、2敗はおらず、3敗で豊昇龍など5人が追いかける展開となった。これで大の里は13日目の琴櫻戦で勝てば優勝となり、その可能性が極めて高くなった。

続く