2025年5月場所を振り返って 優勝争い 場所前~5日目まで

 場所前は大の里の綱取りが一番の話題だったが、新横綱豊昇龍は先場所は金星3個を配給した上に途中休場しており、横綱2場所目にして早くも正念場に立たされた。また休場の原因となった右ヒジ痛の回復具合も焦点となった。大栄翔は長らく三役に定着しており、ハイレベルな成績なら場所後の大関昇進の可能性もあるということで気運を高められるかも大事である。また平幕に関しては尊富士、阿武剋、伯桜鵬、阿武剋、安青錦といった若手力士が自己最高位であり、活躍が注目された。

 序盤5日間は大の里は白星を並べ、危なげないスタートを切った。一方一人横綱の豊昇龍は3日目から連敗し、そのいずれもが平幕力士ということでまたしても金星2つを献上した。また今後の成績次第では休場の可能性も出てきた。そして琴櫻も初日、3日目と敗れ、早くも優勝に向けては厳しい状況になった。

 5日目終了時点で全勝は大の里、大栄翔と平幕の伯桜鵬、錦木の4人となった。大栄翔は力強い内容を見せており、この先が楽しみになってきた。また1敗は5人だが役力士は若隆景一人であり、大栄翔と並んで星を伸ばせるかが注目となった。

続く