これぞ理想の横綱! 照ノ富士 なぜ横綱に上がれたのか? 計画性

 再起に向けてはモンゴルからトレーナーを雇って体力つくりに励んだ訳だが、それだけではない。筋トレの先生だけで4人、膝の専門の病院の先生が2人、マッサージ師さんが3人、内臓の先生が2人と、体のことだけで11人もの人が関わっている。その他にも家族、友人、部屋のみんな…と考えたら、自身の活躍は50~60人もの人の頑張りで成り立っていると語っていた。

 家族などのことは除き、11人に関わってもらうだけで大変なことである。当然だがまずは結果が求められ、先生の言うことをどの程度まで聞くのかというのも自分で考えなければいけない。逆に他人に判断を委ねているようでは上手くいくはずがない。自身の話で恐縮だが、私も昔は市民ランナーとしてマラソンに集中したことがあった。そしてお世話になったのは接骨院の先生とマッサージ師さんが1人ずつだった。治療はしてもらうが、やはり自ら主体的に判断することが求められる。それを考えると照ノ富士の11人というのはやはり多いと感じる。そしてその中で結果を出してきたのは凄いとしか言いようがない。

続く