これぞ理想の横綱! 照ノ富士 10回目の優勝を果たした千秋楽決定戦の隆の勝戦
2024年7月場所千秋楽は琴櫻に敗れて3敗となり、隆の勝との優勝決定戦となった。優勝争いを独走していたが終盤になって体が悲鳴を上げた。膝が言うことを聞かなくなり、まさかの連敗となった。一方の隆の勝は14日目は14日目は照ノ富士との直接対決に勝っており、相撲に勢いがある。よって優勝に向けては後がないという状況に追い込まれた。しかし流石は横綱である。土壇場で強さを発揮した。相撲は隆の勝に右のど輪から右を差された後左も差されて両差しを許し、苦しい体勢になった。しかし左小手投げで隆の勝の寄りをこらえた。その後右を差し、腕を返して隆の勝の上体を浮かせた。最後は左上手を取り、万全の体勢で寄り切り、区切りとなる10回目の優勝を決めた。額には大粒の汗をかいており、重圧を跳ねのけた。また内容も隆の勝の攻めを受け止めており、まさに横綱相撲だった。取組後しばらくは館内のお客様の拍手が鳴り止まなかった。横綱として受けて立ち、誰もが納得する形で優勝を決めたのは立派としか言いようがない。横綱の優勝ではあるものの、思わず感動してしまった一番だった。
続く
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