2025年3月場所を振り返って 優勝争い 13日目終了後 高安の14日目の対戦相手に関して
そして気になったのが八角理事長のコメントである。高安優位か、の指摘に「まだ。ぜんぜん。4敗(の力士)も分からないよ」と語っていたのである。私も高安の精神面を不安視していたが、私以上に理事長は危惧していた。また4敗力士にも可能性があるという言葉に驚いた。高安の残り2日の連敗もあり得るという意味の裏返しである。一人の人間としてのコメントかもしれないが、協会のトップに立つ人の言葉であり、コメントが私の頭から離れなかった。
また注目は高安の14日目の対戦相手だったが、美ノ海戦が組まれた。阿炎、尊富士、玉鷲も考えられただけに少し意外だった。しかし少し考えると美ノ海は高安にとって取りにくい相手ではないかと思えてきた。またそれを意図して審判部が割を組んだものと想像している。理由は二つある。一つは小兵、軽量力士を苦手としている印象があるからである。今場所は勝ったものの、先場所は小兵の宇良に伝え反りの大技で負けたのは記憶に新しい。そして優勝を逃した3年前の3月場所も若隆景に本割と決定戦で敗れている。こういった力士に勝つこともあるのだが、取りにくそうに取っているイメージがある。美ノ海も的が小さく、体が大きい高安にとってはどう取るのか難しいところである。そしてもう一つは初顔合わせということである。幕内には翔猿、宇良、翠富士など小兵力士はいるものの、今挙げた3人とはまた違うタイプである。映像を見て分かる部分もあるとは思うが、肌を合わせてみないと分からない部分もある。また高安は器用な一方、これといった相撲の型がなく、相撲に迷いが出る可能性もある。ということで一筋縄ではいかないと予想していた。
続く
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