2025年1月場所個別評価 千代翔馬
今場所は西前頭5枚目だったが9勝6敗で勝ち越した。初日から白星を並べ、先場所9日目から14連勝となった。8日目の宝富士戦はほぼ勝ったと思ったところでとったりで敗れて初黒星となり、連勝が止まった。しかし9日目は美ノ海に勝って自己最速の勝ち越しを決めた。金峰山とともに優勝争いを引っ張ったがその後は役力士との対戦が続いたこともあり5連敗と失速し、優勝争いから脱落した。
内容に関しては前半戦は先場所の勢いをそのままに押し相撲と左四つの相撲で白星を重ねた。そして勝ち越したところまでは良かったが、翌日からは上位力士との取組となり、真価が問われた。しかしいずれも相手にじっくり見られる形で相撲を取られ、何もできなかった。また宝富士戦同様、14日目の若元春戦は攻め込んだもののあと一歩が出ず、突き落とされた。あと一歩が出ないところが現時点での実力かもしれない。
来場所は番付を上げ、上位総当たりの地位となりそうだ。勿論新三役を懸けての場所となる。今場所観た限りでは役力士には歯が立っておらず、厳しい戦いが予想される。ただ今場所は上位力士と肌を合わせており、それを踏まえて相撲が取れる。手足が長く、スピードも持っているので策がハマれば上位力士を倒せる可能性はある。また3場所連続勝ち越し中であり、その勢いを生かしたい。
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