2025年1月場所個別評価 若隆景
今場所は三役復帰の場所となったが7勝8敗で負け越した。初日は休場明けの照ノ富士戦だったが肩透かしで破り、相撲を取っての初勝利となった。しかしその後は白星が伸びず、前半戦は3勝5敗で折り返した。黒星先行ではあるものの、琴櫻戦を除けば役力士との対戦は終えており、巻き返しが期待された。そして後半戦は13日目に7勝目を挙げるも残り2日は連敗し、千秋楽に負け越しが決まった。
内容に関しては低い重心からの押し相撲が取れていなかった。どうやら一昨年手術した右膝の痛みが再発したようである。また痛みが原因で右足に踏ん張りが利いておらず、あっさりと土俵を割るシーンも見られた。
確かに横綱を破った一番は見事だった。しかし4日目の熱海富士戦も肩透かしで勝っており、本来は肩透かしを多用する力士ではない。今思えば横綱戦は苦肉の策だったのかもしれない。それでも横綱に勝ったことに意義があるのだが。
来場所は平幕陥落となるが、まずは痛めている右膝を完治させたい。1月場所後は巡業はなく、少しでも右膝を回復させて本場所を迎えたい。回復さえすれば今場所のようなことはないはずである。ということで体を立て直しての巻き返しを期待したい。
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