なぜ御嶽海は大関に上がれないのか? その1

2020年11月22日

 9月場所は大関獲りの足場固めの場所だったが8勝7敗に終わり、大関獲りは振り出しに戻った。一方同じく足場固めの場所だった正代は13勝2敗で優勝し、場所後に大関に昇進した。明暗がはっきり分かれた。もし御嶽海が正代の成績なら大関に上がれただけに残念としか言いようがない。それではなぜ御嶽海は大関に上がれないのか検証したい。

 その前に御嶽海の紹介をしたい。御嶽海は長野県出身で出羽海部屋所属の力士である。身長179センチ、体重172キロであり、突き・押しを得意としている。年齢は27歳である。東洋大学4年次には学生横綱とアマチュア横綱のタイトルを獲得し、幕下10枚目格付出しの資格を得て2015年2月に入門。そして3月場所で初土俵を踏んだ。出世は早く、幕下を2場所、十両を2場所で通過し、同年11月場所に新入幕を果たした。その後2016年11月場所に小結に、2017年7月場所に関脇に昇進した。今年1月場所には平幕に陥落するも7月場所に三役に復帰している。また三役に昇進後は三役にほぼ定着しており、2018年7月場所と2019年9月場所は優勝を果たしている。

 実績は申し分ない御嶽海だがなぜ大関に上がれないのか分析したい。理由は4つある。タイミング、精神面、相撲内容、能力の4つである。1つずつ見ていきたい。

 タイミングに関しては大関昇進の目安は直近3場所の成績が関脇・小結の地位で33勝である。ただこれはあくまで目安であり、朝乃山と正代はトータル32勝で大関に昇進している。また昇進の可否はときどきの情勢に左右され、33勝以上挙げても昇進を見送られる例もある。御嶽海に関しては優勝した次の場所が大関獲りのチャンスだったがいずれも失敗した。現役の大関に関しては貴景勝は1回見送られたが次の場所で結果を残し、大関に昇進した。朝乃山と正代は1回のチャンスをモノにしている。過去を見ても大関昇進のチャンスは何回もあるのではなく、チャンスを逃すと大関に上がれなかったり、また上がれたとしても時間を要したりするものである。やはり調子のいい時に好成績を揃えて一気に大関に昇進するのが理想と言える。

続く